子育て本と天気予報は同じくらい当たらないと思え

世の中のお母さんは子育てに悩んでいる。

<幼児食>「自信がない」7割 専業主婦ほど悩み深く?
1歳を過ぎた子どもへの食事の与え方について「自信がある」と答えた母親はわずか2.6%で、「どちらかといえば自信がもてない」(60.8%)、「自信がない・不安」(10.0%)を合計すると、70.8%にも達した。「自信がある」と答えた人の環境では「父母と同居」(37.7%)、「有職」(32.0%)が高い数字を示し、同社では日常的に多くの相談相手がいる環境の人のほうが、自信を得やすいのではないかと分析している。


お母さん達は、こういう悩みを他にも山のように抱えている。

ただ、同記事でのまとめ部分。これはどうなのか。

調査結果を受け昭和大学の向井美惠教授は、幼児食は離乳食に比べてマニュアルやモデルが少なく、これが母親たちのストレスになっていると分析。


うちの奥さんは、逆にマニュアルのせいで、ストレスでぐったりしていた時期がある。育児雑誌やインターネットは、読んでも不安になるばかりだからやめている。

子育てで最も不安になるのは、何気なく書いてある数字だ。


 ・寝返りは6ヶ月くらいから

 ・おっぱいは3時間おき

 ・一日1回は外にでて気分転換


こういうのを見ると、全然気分転換できない。数字が書いてあると強迫観念にとらわれる。

子育てしてるとだんだんわかってくるが、「標準的」と書いてあることには、当てはまらないことの方が多い。

よって、子育て本は、天気予報と同じくらいの感覚でみるとよいだろう。天気予報あたらなくても、不安になったりはしない。気象庁のお役所仕事、くらいに思うだろう。

子育て本もそれくらいの信憑性ではないか。だいたい、子育てには俗説が多い。特に子育て雑誌は、一度掲載されると誰も検証できないので、「前の年に乗ってた」という理由で特に検証もなく、そのまま10年間くらい載り続けるらしい。なんとも頼りない。


さて、最近子育てを始めた我等が宮台さんは、こういっている。

安藤哲也(Fathering Japan 代表)との子育てトークイベントに出ました
■マニュアルは問題だ。ナンパでも子育てでも禁物なのは、不安で右往左往することだ。マニュアルは、マニュアルに当てはまらない現実に不安を覚えさせ、不安ゆえにますますマニュアルを頼らせ、ますます現実に不安を覚えさせる。これは悪循環である。
■悪循環に陷らないために必要なのは「理論への納得」と「実践の反復」に基づく、自信。第一子であれば、親に子育ての経験はない。でも人間関係についての経験なら積める。ならば、そこで培った「理論と実践」が自信を与えるし、現に役に立つ。


ナンパと同じかはよくわかんないが、マニュアルの悪循環は、よくわかる。