病は気から記憶へ

疲れきっているのに宮崎の山奥に出張に行ったため、山風に吹かれてインフルエンザにかかった。
現在タミフルやらその他抗生物質やらを飲んでいる。2日目にして早くも体が弱っているので、薬が効いて若干ラリっている。時々映画で錠剤をガリガリかんでいる人を見るが、ほんとにラリるんだな、ってわかった。
変なテンションで文章を書く。病気について。

病気のとき、感覚が鋭敏になる。子供のなく声が壁に反響する音が聞こえた。反響の微妙なタイムラグがやけに耳に障ったりする。においも味も違う。のどが渇く。病気のときは、昔のことを思い出せる。一番古い記憶は、3歳のころ、父親が作った凧を追いかけたけどうまく飛ばなくて、ずるずる地面を引きずっていたこと。
そこから始まり、いろんなイメージを振り返った。今振り返ると、同じイメージでも評価の仕方が異なる。
病気のたびに自分の生きてきた人生を振り返る。長いスパンでの軌道を確認する。今の自分はいつごろの自分の延長なのか、改めてよくわかったりする。そういう位置づけで病気を捉えられると、病気を絶対悪として避ける必要も、なくなるのではないか。今回のインフルエンザでそう思った。
というか、そういうことを考える時間は、病気にでもならないと取れない。今回丸2日間。