清川の「今」


こないだ福岡市は清川を割と丹念に歩き回ってみた。

古きよき赤線地帯、福岡唯一のロータリー、遊郭の形跡の残る建築、やけに多い焼肉屋とリサイクル屋、周りから侵食してくる無色透明なマンション群、昼過ぎだったが寝起きでジャージ姿の人の多いこと。


学生時代、無性になにもわからずアングラに惹かれていたころを思い出した。お金もなかったのでとにかく安い物件を、といったら、清川と馬出を紹介され、結局馬出に暮らした。朝鮮人部落だったので、そこも結構にアングラで庶民的だったが、清川に住んでいれば人生観かわっただろうか、とちょっと振り返ってしまった。

それくらい、なんだかウェットな雑多な愛すべき生態系と、「今」に侵食される哀愁みたいなものが垣間見えて、うれしくなった。


清川については、ここここのようにほぼ遺跡のように語られている。


ので、清川フィールドワークをはじめようと思います。今のアクチュアルな清川を。まあ、気長に。